どうも!「見習いキャンパー」のひー坊です。
今回はキャンパーの超定番ナイフである『 オピネルの油漬け 』に挑戦したいと思います。
※『 オイル漬け 』とか『 オイル加工 』とも呼ばれているようです。

 

油漬けはオピネルを購入したら最初におこなう作業( 儀式 )のひとつとして有名ですよね。

 

オピネルナイフの油漬けはハンドル材に水が染み込む事で木材が膨張し、ブレード( 刃 )の開閉がしづらくなることを防ぐためにおこなわれますが、その効果については賛否が分かれているようです。

 

木材に油が浸透することで、逆に木材が膨張し、かえってブレードの開閉がしづらくなるといった意見もあります。

 

はたしてオピネルナイフに油漬けは本当に必要なのか???

 

油漬けをする前と油漬けをした後の違い( 効果 )をしっかりとレポートしたいと思います。

乞うご期待ください ^^

 

儀式を始める前にオピネルナイフってどんなナイフ? そもそもオピネルナイフの儀式って何? という方もおられると思いますので簡単に説明します。 オピネルナイフについて詳しく知りたいという方は過去記事を参照くださいね。

過去記事:オピネル (OPINEL)をおすすめする6つの理由 – CAMP LIFE

 

オピネルとは

オピネルはフランスで発売以来120年以上の間、自然愛好家や料理人、キャンパーや登山家、ガーデニング、有名な芸術家や冒険家を始め、世界中のさまざまな人に愛用されているフォールディング(折りたたみ)ナイフです。

オピネルは実用性だけでなく、そのデザインも高く評価されており、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の収蔵品に加えられている他、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館に「 世界の美品100特選 」として選ばれる程のデザイン性があります。 オピネルは実用性とデザイン性を兼ね備えた世界でもっともポピュラーなナイフの一つと言われています。

 

ハンドル材は水分でどの程度膨張するのか?

油漬けをする前に実際どのくらいハンドル材が水分を吸収し膨張するのか? また、水分を吸収することで使い勝手がどのくらい悪くなるのかを検証してみたいと思います。

 

オピネルナイフまずは約3ヶ月間カラッカラに乾燥したオピネルです。 ちなみにステンレススチールモデルのサイズは8番になります。

 

オピネルの油漬け一年間オピネルを使用してきた経験上、一番水分の影響を受けると思われるのが、このブレードとハンドルの付根部分です。 水分を含むことで木材が膨張しブレードが出しずらくなるのだと思われます。

 

オピネル 付け根 木材水分を含む前の状態です。
内側のリング( ハンドルに直接接しているリング )とハンドル材の間の隙間に注目ください。

よく見ると隙間があると思います。 水分を含むことでこの部分がどのように変化するのか見てみましょう。

 

オピネル 水没オピネルを3時間水に浸してみました。

 

オピネル 水分を含んで膨張水分を含んだ状態です。
違いが分かりますか? 内側のリングとハンドル材の隙間が無くなっているのが分かると思います。 木材が膨張したことでブレードを挟み込んでいる隙間も狭くなっています。

 

ビフォー

オピネル 水分を含む前アフター

オピネル 水分を含んだあと分かりやすいように2枚の写真を並べてみました。 リングの内側で木材がパンパンに膨らんでいます。 こうやって見ると違いが一目瞭然ですよね。

 

オピネル 木材が膨張してブレードが開かないブレードを出そうと、かなり強い力で引っ張りましたがこれ以上は開きませんでした。

本気でやれば開くのかもしれませんが、これ以上開くとブレードを挟み込んでいるハンドル部分が割れそうな気がします。 しかも内側のリングが膨張した木材の圧力で広がったのか、セーフティーリング( 外側のリング )を回すのも一苦労です。

 

初めてオピネルを濡らしましたが、想像以上に木材が膨張するようです。

 

これではキャンプでガンガン使う事は出来ませんね。

 

結論

オピネルナイフのハンドル材は非常に水分を含みやすく、膨張しやすいことが分かりました。 水分を含んだ状態ではブレードの開閉が非常にしづらく、無理に開閉しようとするとハンドル部分の破損につながるほか、下手をすると自身の怪我につながる恐れがあります。 調理など水に濡れる使い方をする場合は、ハンドル部分に何かしらの防水対策を講じる必要がありそうです。

 

オピネルの油漬けをやってみた

油漬けとは

オピネルナイフを購入したら一番最初にやるべき作業( 儀式 )と言われています。 オピネルナイフの木製ハンドル( ブナ材は特に )は水に濡れることで膨張や歪みが生じやすく、それによりブレードの開閉がしづらくなります。 そのため事前に木製ハンドル部分が水を含みにくい状態にしておく必要があります。

この水を含みにくい状態にするために、オピネルを油に漬けてコーティングする作業を「 オピネルの油漬け 」と呼んでいます。

油漬けの種類

「 オピネルの油漬け 」には2つのやり方があるようです。 一つ目がオピネルを分解して、ハンドル部分のみを油に漬ける方法。 二つ目はオピネルを分解せずにそのまま油に漬ける方法です。

 

木材に油を染み込ませて木材を保護するという目的であれば、通常は油に漬け込んだりはしません。 木工の世界ではオイルフィニッシュと言ってオイルを何度も重ね塗りするのが常識とされています。

 

では何故、オピネルを油に漬け込む『 油漬け 』がここまで浸透したのか? それはたぶんオイルフィニッシュをするためにはオピネルを分解しないといけないからだと思います。 要は分解するのが面倒だからブレードも金具もそのまま油に漬け込もうという発想です。

 

確かに『 オピネルをどぶ漬け 』にすれば、分解しなくても油をリングの隙間から木材に浸透させることが可能です。

 

木材が油を吸い過ぎて膨張する等、色々と弊害も考えられますが、今回は分解せずに、そのまま油に漬ける方法を試したいと思います。

 

オピネルの油漬けに必要なもの

オピネル 油漬け 準備品 リスト

  1. オピネルナイフ
  2. 乾性油( アマニ油・エゴマ油・クルミ油など ) ※ゴマ油やオリーブオイルなどの半乾性油や不乾性油は使用不可。
  3. ジップロック( なければ普通のビニール袋で可 )
  4. キッチンペーパー
  5. サンドペーパー( 240番・400番 )※400番の代わりに320番でも可

油脂の分類について(参考)

  • 乾性油( 空気中で完全に固まる油 ) 亜麻仁油 ・ 胡桃油 ・ 紅花油 ・ 向日葵油 ・ 桐油 ・ 芥子油 ・ 紫蘇油 ・荏油など
  • 半乾性油( 空気中で完全には固まらない油 ) 胡麻油 ・ コーン油 ・ 綿実油 ・ 大豆油など
  • 不乾性油( 空気中で固まらない油 ) オリーブ油 ・ 菜種油 ・ 椿油 ・ 扁桃油 ・ 落花生油 ・ 椰子油など

 

STEP1 ( 油漬け作業 )

下地処理

オピネル やすりがけまずはオピネルのハンドル部分をサンドペーパーで軽く研磨します。 傷を防止するために金具とロゴ部分にはマスキングテープを貼っています。 今回は240番の中目で磨いた後に、400番の細目で仕上げました。

この研磨作業は省いても構いませんが、そのまま油に漬けるとハンドルに付いた手垢などの汚れた部分に油がつかないなどの問題が起こりがちです。 サンドペーパーで研磨して滑らかな表面を作ることで、仕上がりが大きく変わってきますよ。

乾性油に漬け込む

オピネル 亜麻仁油ジップロックにブレードを閉じたオピネルを入れます。 次に乾性油である『 アマニ油 』をオピネルの2/3が浸るぐらい入れます。 この時ナイフが完全に浸かるまでアマニ油を入れる必要はありません。

オピネル 油漬け 亜麻仁油ジップロックの空気を抜いた状態でジッパーを閉じます。( 空気を抜くことでナイフが完全に油に浸かります )この状態で半日ほど( 約8時間 )放置します。

一般的には24時間ぐらいアマニ油に漬けるようですが、木材が油を吸いすぎて膨張しては意味がないので8時間に設定しました。その代わり2度漬けして皮膜を強くしてみたいと思います。

オピネル 油で膨張8時間後です。 木材の表面はアマニ油が浸透したのか、濡れたような色に変色していますが、膨張はしていないようです。

STEP2 ( 拭き取り・乾燥作業 )

余分な油を拭き取る

オピネル 拭き取り時間がたったらジップロックからオピネルを取り出し、キッチンペーパーで全体を拭き上げます。

オピネル 油 拭き取りブレードを開き隙間に溜まった余分な油もしっかりと拭き取りましょう。

しっかり乾燥させる

オピネルの油漬け 油切りある程度拭き取ったらブレードを閉じ、セーフティーリング側を下にしてキッチンペーパーの上に立てておきます。 この状態で半日放置し、隙間に溜まった油を落します。

時間がたったら再度ブレードを開き全体を拭きあげます。 この時ブレードを収納するハンドルの切れ目の中も拭きあげてください。 油が溜まった状態で完全に乾燥すると油の塊ができるので注意しましょう。

ブレードを開いた状態で更に24時間乾燥させると油漬けは完了です。 乾性油を使用したためグリップの表面はサラサラ・ツルツルしています。 油のヌルヌル感も一切ありません。

また、グリップの色が若干濃くなったような気がします。

 

いい感じです ^^

 

本来の『 オピネルの油漬け 』はこの工程で完成になりますが、今回は皮膜を強くするために2度漬けをおこないますので、STEP1の「 乾性油に漬け込む 」 ~ STEP2の「 しっかり乾燥させる 」ところまでをもう一度繰り返します。

 

ちなみに2回目の漬け込み時間は1回目より長めの12時間にしました。 トータルで20時間の油漬けをおこなったことになります。

 

そして完成したオピネルがこちら

オピネル 油漬け 完成

オピネル 油漬け 変化写真では分かりづらいかもしれませが、明らかにグリップが飴色に変化しています。 また、グリップとブレードの付け根部分にも油がしっかり染み込んだのか濃い茶色になっていますね。

木材の膨張に関して、油漬け直後は金具との隙間が若干狭くなっていましたが、乾燥させると元の状態に戻っていました。 もちろんブレードやセーフティーリングの操作感に一切変化はありません。 一番心配していた部分だったので少し安心しましたが、隙間に残った油が潤滑油として一時的にそうさせている可能性がありますので、しばらくは注視します。

 

油漬け作業のポイント

  1. 必ず乾性油を使用する。
  2. 油に漬け込む時間は最大でも24時間までとする。
  3. 乾燥前に隙間に溜まった油をしっかり拭き取る。

 

油漬けの効果を検証

では、実際に油漬けをしたオピネルの防水効果を検証してみたいと思います。

残念な結果にならないことを祈りたいですね (笑)

 

オピネル 検証に使用するのは、2度の念入りな油漬けをおこなって10日間乾燥させたオピネルステンレススチールモデルのサイズ8番です。 今のところブレードやセーフティーリングの操作感に変化はありません。 油漬けによる木材膨張の影響は無さそうです。

 

オピネル 吸水検証前回の実験と同様にオピネルを3時間水に浸してみました。(通常の使い方で3時間も水に浸す事は無いと思うので検証時間としては十分かと思います)

 

吸水前

吸水検証 吸水前油漬けをして水に浸す前の状態です。 木材とリングの間にはしっかりとした隙間が確認できます。 特に木材とブレードの間の隙間にご注目ください。

 

吸水1時間後

吸水検証 1時間後1時間水に浸した後の状態です。 見た感じほとんど変化はありません。 ブレードとセーフティーリングの操作感も水に浸す前と同じです。 油漬けをする前の吸水1時間後のデータが無いので一概には言えませんが、1時間程度の浸水であれば問題なく使用できそうです。

 

吸水3時間後

吸水検証 3時間後3時間後の状態です。 若干ですが木材の膨張を確認できます。 セーフティーリングの操作感に変化はありませんでしたが、ブレードの開閉に少し抵抗が認められました。 よく見るとブレードと木材の間の隙間がかなり狭くなっていますね。

このことからオピネルの油漬けの防水効果は3時間程度と言えそうです。

 

結論

油漬けを行なったオピネルには一定の防水効果がありました。 調理程度の使用であればハンドル材を水分からしっかりと守ってくれそうです。

ただし、長時間の浸水には対応出来ないため、水を気にせず長時間使いたい場合は、耐水性の高い専用の塗料(ウレタンニスなど)でハンドル材を塗装する必要がありそうですね。

 

まとめ

オピネルの油漬けについては「 必要な儀式 」という肯定派と「 必要ない(意味の無い)儀式 」という否定派に別れていましたが、今回の検証で油付けはオピネルナイフを長く快適に使うためには「 必要な儀式(行なった方がいい儀式) 」ということが分かりました。

また、機能面以外では木製のハンドル材に油が染み込むことによって色が変化するので、見た目も楽しむことが出来そうです。

 

そしてなにより、手間暇かけて油漬けを行なったオピネルナイフは「 世界に一つだけの愛着のあるナイフ 」になっていると思います♪

 

皆さんも怪我には十分注意してオピネルの油漬けを楽しんでみてください ^^

 

オピネルの油漬けは本当に必要?その効果を検証してみた。 でした!

 

では、また!

 

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